Cookie(クッキー)とは?デジタルマーケティング必須の基礎知識を解説
Webマーケティングの世界で仕事をしていると、必ず出てくる用語の一つ「Cookie(クッキー)」。
エンジニアの方と違い、マーケティング寄りの方の中には「聞いたことはあるよ。なんか保存してくれてるんだよね・・?」ぐらいの理解の方も多いのではないでしょうか?
本日は、このCookie(クッキー)について、技術畑ではないマーケターの方にも分かるように、分かりやすく解説をしたいと思います。
Cookieとは
Cookie(クッキー)とは、ウェブサイトがブラウザを通じて訪問者のコンピューターにデータを一時的に保存する仕組みです。テキストファイルで保存されています。
Chromeで見るとこんな感じです。※確認の方法は後述します。
Cookieには様々な情報が保存されていますが、わかりやすいところでいうと、そのサイトで入力したユーザIDやパスワード、メールアドレスなどの情報ですね。これによって、再度サイトを訪れた時に、初めからログイン状態にすることができますし、同じブラウザであれば、仮にログインしていなくても、前回カートに入れた商品が再来訪時にまだ入った状態になっている、といったこともできます。amazonや楽天などのECサイトでこのような経験があるのではないでしょうか。
Cookieはブラウザ単位で保存される
Cookieは、特殊な設定をしない限りはブラウザ単位で保存されます。同じパソコンを使っていても、ブラウザが異なれば別のCookieが与えられます。
Cookieの保存データ量
1つのcookieで4,096バイトまでのデータを記録することができます。
有効期間
Cookieには有効期間が設定できます。(有効期間を設定しない場合はセッション単位のCookieとなり、ブラウザを閉じたら情報が消えてしまいますので、情報を保持したい場合には有効期間を設定する必要があります)
Cookieの種類
Cookieには、以下の2種類が存在します。
first-party Cookie(ファーストパーティクッキー)
現在閲覧しているサイトのドメインから発行されるCookieです。
ドメインをまたがったCookieの付与や参照はできません。主な用途としては、そのサイトのログイン情報を保存しておいたり、ECサイトであればカートの状態を保存しておくなどに使われています。
third-party Cookie(サードパーティクッキー)
閲覧中のサイトとは異なるドメインから発行されるCookieです。閲覧しているドメイン以外の別なドメインから参照することが可能になります。
主な用途としては、バナーなどの広告配信サービス、アクセス解析ツール、広告の効果測定ツールなどになります。
Cookieの活用事例
Cookieが活用される代表的な用途について、もう少し詳細に説明します。
アクセス解析ツール
GoogleアナリティクスやAdobeAnalyticsなどのアクセス解析ツールでは、Cookieを使ってセッションや訪問者という単位を管理しています。
基本的にアクセス解析の最小単位は「ページビュー」なのですが、そのページビューを、訪問単位にまとめたり、さらにはその訪問を訪問者単位にまとめたり、ということを、Cookieに保存された情報を使って実現しています。
このため、難しいのが「デバイスまたぎ」の計測です。Cookieはブラウザ単位で保存されますので、同一デバイス、同一ブラウザでアクセスする限りは、同一人物と見なして行動データを集計することができますが、デバイスやブラウザを変えてしまえば、Cookieも異なるため、別人とみなされてしまいます。 PCとスマホで同じ人がアクセスした場合は、別人扱いになってしまう、ということです。
アフィリエイト
アフィリエイトもCookieを使うことで、成果の管理を行っています。
例えば、Cookieの保存期間がAmazonは24時間、楽天は30日なため、クリックされてから何日後の成約までが成果になるかが異なります。
実際にcookieを見てみよう!cookieの確認方法
Google Chrome (mac)でのCookieの確認方法は以下の通りです。
右上の設定アイコンから「設定」をクリック
「詳細設定」をクリック
「サイトの設定」をクリック
「Cookie」をクリック
Cookieのブロックや表示などが行えます。
その他、Googleのサポート情報で、ChromeにおけるCookie関連の情報が以下にまとまっていますのでよろしければ参考にしてください。
Googleヘルプセンター Cookieを有効または無効にする