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Tableau – セットの使い方

今回は「セット」について解説します。

セットとは、特定の条件に当てはまる値(メンバー)を1つのセットとしてまとめたものです。セットを使うことで、その条件に当てはまるメンバーのみをフィルターで取り出したり、色をつけて区別したりすることができます。

それでは、セットの作成方法から使い方まで順番に見ていきましょう。

使用データ

サンプルスーパーストア

セットの作成

売上と利益の散布図を例に説明します。

まずは散布図を作成しておきます。
「売上」を列に、「利益」を行に、「製品名」を詳細に配置します。見やすいように表示を「ビュー全体」にしておきましょう。

ここから、「売上上位100位までの製品」と「利益下位100位までの製品」のセットを作ってみたいと思います。
「製品名」を右クリックして「作成 > セット」に進みます。

 「上位」タブに切り替え、以下の通りフィールドを指定します。

同じように、「利益下位100位」についても作成します。「売上上位100位」のセットを複製して作ると、効率よく作成できます。

セットが作成できたら、それぞれを「色」に配置してみましょう。下記の通り、セットに当てはまるメンバーとそうでないメンバーを色分けして表示することができます。

結合セットの作成

さらに、セットは複数のセットを結合して1つのセットにすることもできます。
※結合するセットは、同じディメンション同士のセットである必要があります。

実際にやってみましょう。
いずれか一方のセットを右クリックし、「結合セットの作成」をクリックします。

下図の通り、結合条件を設定します。今回は、「売上上位100位」かつ「利益下位100位」のメンバーを表示するため、「両方のセットの共有メンバー」を選びます。

作成した結合セットを「色」に設定してみましょう。
「売上上位100位」かつ「利益下位100位」に当てはまるメンバーだけを色分けすることができます。

クリックすると、それぞれの製品名と利益、売上が確認できます。

いかがでしょうか。セットを使うと、特定の条件に合致するメンバーだけをひとまとめにして扱うことができます。

セットの作成はどこから行えるか

セットの主な作成方法をまとめると、主に以下の3パターンに分けられます。

  1. ディメンションを右クリックして作成
  2. biz内のメンバーを選択して右クリックから作成
  3. フィルターから作成

1つ目の方法はすでに説明しましたね。ディメンション(先ほどの例では「製品名」)を右クリックして「作成」>「セット」から作成する方法です。

2つ目として、下図の通り、biz内のメンバーを直接指定して作成することもできます。

もちろん、棒グラフなどから選択することも可能です。

そして3つ目は、フィルターをセットに変換する方法です。
ここでは例として、まず「カテゴリ」をフィルターに設定します。

そして、作成されたフィルターを右クリックして「セットの作成」を選択します。

セットの作成画面になります。以降は同じ流れです。

フィルターの条件を繰り返し再利用したい場合などは、セットを作成しておくと、他のシートなどでも再利用が簡単になります。

静的なセットと動的なセット

ちなみに、セットには「静的なセット」と「動的なセット」が存在します。静的なセットとは、メンバー一つ一つを直接選択したセットです。これまでの例でいうと、bizからメンバーを選択したケースなどが該当します。

一方「動的なセット」は、一定の条件によってセットを選択したものです。「売上上位100位」などの指定がこちらに該当し、条件指定によってセットを作成していますので、例えばテータが追加されればメンバーも動的に変動することになります。

作成したセットの使い方

作成したセットの使い方についても簡単にまとめておきます。

セットは、これまで見てきた通り、ある条件に当てはまるメンバーをサブセットとして取り出したものです。bizに配置すると、IN / OUT という形で、

  • セットに含まれる
  • セットに含まれない

という2つのグループを区別することができます。

また、右クリックから「セットのメンバーを表示」をクリックすると、IN / OUTではなく、セットの中身のメンバー一つ一つを表示することもできます。

ですので、基本的にはディメンションと同じような利用方法が可能です。

  1. 条件に当てはまるメンバーとそうでないメンバーとを比較する(色をつけたり、ディメンションとして分析に利用する)
  2. 条件に当てはまるメンバーだけをフィルターで取り出す

などの使い方が考えられますね。

マーケティングの分野であれば、「コンバージョン(成約)した人」と「しなかった人」との間で、データ的にどのような違いがあるかを可視化・分析するケースなどに利用できます。
(一般的に、マーケティングの世界ではセットを「セグメント」と言ったりします)

以下はtableauの公式ヘルプです。こちらも参考にしてみてくださいね。